武田がサラリーマンを辞めようと思った大きなきっかけ

お疲れ様です、武田です。

 

私は大学を卒業して、

 

数年間のサラリーマン生活を経て独立しました。

 

このサラリーマンを辞めようと思った大きなきっかけについて

 

今回お話していきます。

 

サラリーマン1年目の6月の時の話です。

 

 

初めてのボーナス

 

 

この日は、夏のボーナスの支給日でした。

 

そういうこともあって、

職場の雰囲気はいつもよりも明るかったことを

覚えています。

 

私も初めてのボーナスということで

心がどこかウキウキしていました。

 

「ボーナス出たし、夏休みに同期で旅行に行こうぜ!」

 

「いいねえ!おれは北海道に行きたいかな。」

 

「えー、私は北海道よりも沖縄はなんだけど。」

 

こんな会話を、昼休みの食堂でしていた気がします。

 

午後の勤務が終わり、上司や先輩たちは

 

続々と職場を後にしていきました。

 

上司「おい、武田!ボーナスが出たし、今日はおれが奢ってやるから来い。」

 

武田「すみません。仕事がまだ終わってなくて。」

 

上司「しょうがない奴だな、じゃあいつもの店にいるから、後から来いよ。」

 

武田「わかりました!終わらせてから、向かいます。」

 

そして、職場に残ったのは私と9歳年上の女性の先輩だけが残りました。

 

私が仕事に集中していると、この先輩が話かけてきました。

 

〇絶句

 

先輩「武田くん、ボーナスは何に使うの?」

 

武田「今のところ、何も考えていないですね。ただ、両親には何か送りたいとは思ってます。」

 

先輩「武田くん、偉いね。」

 

そして、この先輩は何を思ったのか

 

先輩「武田くん、わたしのボーナスの明細見てみる?」

 

武田「え、いいんですか?」

 

先輩「いいよ。こっちに来て。」

 

そして、先輩の机の方に行き、ボーナスの明細を見せてもらいました。

 

武田「!!!」

 

私はこの時、驚きの表情を隠せませんでした。

 

武田「先輩って、勤続10年目ですよね?」

 

先輩「そうよ。」

 

武田「もっとボーナスをもらわれていると思っていました。」

 

先輩「こんなもんよ。武田くんの夢、壊しちゃったかな?」

 

武田「そんなことないです。見せてくださり、ありがとうございます。」

 

私はこの時、何とか外面を取り繕うので必死でした。

 

「10年勤めて、たったこれだけのボーナスしかもらえないのか…」

 

私がサラリーマンを早めに辞めようと思った、大きなきっかけです。

 

大して仲が良かったわけでもない私に、

 

どうしてボーナスの明細を見せてくれたのかはわかりません。

 

ですが、このことを私はすごく感謝しています。

 

今があるのは、この先輩のお陰といっても過言ではありません。

 

私の勤務先の夏のボーナスは、月給の2倍でした。

 

つまり、夏のボーナスがわかれば、

 

毎月のお給料がいくらなのかがわかってしまうのです。

 

今の自分の延長線に、理想の未来は絶対にないと確信した瞬間でした。

 

「このままではまずい。」

 

そう思いつつも、いったんはその思いを噛み殺し、

 

仕事に集中しました。

 

「ふう、終わった」

 

約1時間後、仕事がキリの良いところまで終わったので、

 

先輩を残して、職場を出て、上司のいる居酒屋に向かいました。

 

行きたくなかったが、行かなかったら後からが面倒だったからです。

 

 

職場の人間が30人ほど集まって、

 

飲み会が行われていた。

 

同期の姿も何人か見えた。

 

「武田、こっちだ。こっち。」

 

そう上司に呼ばれ、私は上司の席の隣に座りました。。

 

そこでは上司が愚痴をこぼしていました。

 

・ボーナスのほとんどが住宅ローンに消えていくこと

 

・子どもの教育費で、毎月のやりくりが苦しいこと

 

そんな生産性のない話題が繰り返されていました。

 

この上司は40代後半でした。

 

「自分も25年くらい経ったら、こうなるのか…」

 

しみじみとそう思い、ますます気持ちが暗くなりました。

 

居酒屋での飲み会が終わって帰宅した後、

 

たくさんのことを考えました。

 

・この安い給料が定年まで続くのか…

 

・結婚して子どもができたら、小遣いは3万円かな。何もできないな

 

・働くために生きるのか、生きるために働くのか…

 

・結婚しても共働きが必須になるな

 

・このままの延長線上で生きていくのが幸せなのか?

 

こんなことをずっと考えながら、その日は眠りにつきました。

 

〇最後に

 

武田がサラリーマンを辞めることを考えることになった、

大きなきっかけについて、今回お話しました。

 

同期からは

「給料やボーナスが安いことなんて、就職する前からわかってたことじゃん」

と言われたりもしました。

 

確かに、インターネットで検索したら、給料の安さについてはわかります。

ですが、本当のリアルな部分については、

実際に経験してみないとわからないというのが真実だと思います。

 

経験したからこそわかることばかりです。

 

今、振り返るとこの経験を早い段階でできてよかったなと思います。

なぜならば、軌道修正は早ければ早いほうがよいからです。

 

 

私は今年で、ボーナスの明細を見せてくれた

女性の先輩と同じ年になりました。

 

今度は、私が誰かのきっかけに与える番になろう!

そんな気持ちでいっぱいです。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

今回の記事は、以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。